【初期通水】 はじめて通水するときまたはフィルターを新しいものに交換した時には、必ず初期通水を行ってください。初期通水をしておかないと後続のフィルターにダメージを与え、使用寿命を極端に短くする原因となります。 本体手前中央の黄色いチューブを外し、ワンタッチコネクターに排水バルブから取り出した排水用チューブを差し込みます。切替コックから通水をすると活性炭の粒子を含む黒い水が出ますので、20リットルほど水を流し、粒子を洗い流してください。処理後チューブを元に戻してください。 本体裏側の赤色のチューブを外し、バケツなどにセットした後、切替コックから通水すると、水圧ゲージが上がり赤色のチューブと排水チューブから水が出ることを確認してください。赤色のチューブからは純水がでますが、新品のメンブレンはしばらく安定せず、初めのうちはTDS値が高い水を生産するので、2時間ほど捨て水をしてください。処理後、TDS値が低い値で安定したら通水をとめて、チューブを元に戻してください。このときのTDS値はR/Oメンブレンの交換目安の基準値となりますので、数値を記録しておいてください。 - DI(イオン交換樹脂)フィルター
- 後に全てのフィルターが接続されている状態で切替コックから通水し、DIフィルターの純水口から適量の捨て水をしてください。TDS値が0ppmで安定すれば初期通水の作業は終了です。 ※使用する水道水に不純物やミネラル分が多量に含まれる場合は、必ずしも0ppmの生産水が取水できるとは限りません。 ※低い水圧で生産されたR/O水はTDS値が高いので、0ppmまで除去できない場合があります。
【上手な浄水器の使い方】 - セディメントフィルターの重要性(こまめな交換が有効)
セディメントフィルターが水道水中の鉄サビなどの不純物で目詰まりを起こしたままカーボンフィルターを使用し続けると、塩素の処理能力はまだ充分残っていても、多孔質である活性炭がこれらの吸着を始めます。さらにカーボンが目詰まりを起こせば、その後のR/Oメンブレンに充分な水圧がかからなくなるだけでなく、残留塩素により逆浸透膜にダメージを与えてしまいます。 クロノスレインのR/Oメンブレンは除去率の高いTFC膜を使用しています。しかしこのTFC膜は残留塩素に非常に弱いので、付属の残留塩素テスターを使用し、カーボンフィルターが塩素を確実に除去しているか定期的に確認してください。 フラッシングとは、メンブレンにかかる圧力を排水側に全て開放し、ケース内を洗浄することです。定期的にメンブレンのフラッシングを行えば、逆浸透膜の目詰まりを防ぎます。通水状態で排水バルブの黒いレバーを90°右に倒して、排水口を開放します。すると勢いよく排水チューブから水が出始めるので2~3分ほどそのまま捨て水してください。フラッシングが終わったら、レバーを完全に戻してください。 逆浸透膜に必要な適正水圧は60psi(4.2kg/cm2)です。使用水圧が低いほど除去率は低下しますので、低い水圧での使用は、後続のDIフィルターの寿命を短くすることになります。使用中のメンブレンの水圧計を確認し、充分な水圧がかかっていない場合は、別売りオプションの加圧ポンプとの併用をおすすめします。 |