- 屈折計は室温に影響を受けるので、測定前に必ず校正を行ってからご使用ください。
- 本品は自動温度補正機能(ATC)により、測定器本来の温度変化には自動で補正されます。
- しかし、液体の屈折率は周りの温度によっても変化するため、使用時の環境温度に合わせて毎回校正する必要があります。
1.校正のために蒸留水などの純水(TDS値 0ppm)をあらかじめ用意してください。 屈折計を扱う際には、グリップを片手でしっかりと持って作業してください。 2.プリズムユニットの採光パネルを上に開け、付属のスポイトを使用して純水を青いプレートの上に2~3滴載せてください。 (光源を確保できない場合は、LEDのボタンを押し続けると点灯しますのでこれを光源としてください。) 3.プリズムを光源に向け、アイピースから中を覗いてください。メモリが見えますので、ピントが合ってない場合は、アイピースを左右に回して、目盛がはっきり見える状態に調整してください。 目盛りとともに、上部が青色、下部が透明に塗り分けられているのが確認できます。色の境目にあるメモリが測定値です。 純水の測定では、境目が一番下の目盛と正確に重なっていなければなりませんので、ずれている場合は付属のマイナスドライバーで構成ねじを回して合わせてください。 4.校正が終わったら、採光パネルを開けて付属のクリーニングクロスでプリズムと採光パネルの水分をきれいに吹き上げてください。 これで測定準備はできました。測定したい液体を構成手順と同じようにプリズムプレートに2~3滴載せるのですが、スポイトでサンプルを採る際にサンプル液を数回出し入れして、正確な濃度の液体を採取して載せてください。 手順2と同様にサンプルをセットしてからアイピースを覗き、数値を読み取ってください。 - 付属のクリーニングクロス以外でも、傷のつかない柔らかい布であれば代用できますが、いずれもきれいな状態でご使用ください。
5.測定が終わったら、プリズムプレートと採光パネルについたサンプル液を純水できれいに洗い流し、クリーニングクロスで水分を完全に拭き上げて乾燥させてから収納箱に保管してください。 【アドバイス】 - 塩分は温度によって変化しませんが、比重は温度で変化します。本品は環境温度が20℃での測定において比重が正しく測定できます。
- 他の温度では比重は正しく測定できませんので、塩分濃度で管理される方がよいでしょう。海洋水の塩分は32~25‰です。
- 無脊椎の飼育にはこの範囲が良く、海水魚だけなら少し低めの30‰前後が良いようです。
- 塩分は濃すぎると濃すぎると生物にダメージを与えてしまうので、水の蒸発分も考慮して調整して下さい。
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